雪が降った日の運転は、ハンドルを握る手に力が入りますよね。「ブレーキを踏んでも止まらなかったらどうしよう」「坂道で動けなくなったら…」と不安な人も多いはずです。
この記事では、JAF(日本自動車連盟)のテスト結果と安全運転の呼びかけをもとに、雪道・凍結路で安全に走るコツをわかりやすくまとめました。
1. 結論:「急」のつく操作をしない・車間距離をたっぷり
- 雪道は予想以上に滑る。急発進・急ブレーキ・急ハンドルをしない
- JAFのテストでは、時速40kmからの停止距離が圧雪路で約20m、氷の路面で約84m。乾いた道よりずっと長い
- 車間距離はたっぷり、ブレーキは早めにやさしく
- 橋の上・トンネルの出入口・日かげは凍りやすい。見た目が濡れているだけでも注意
2. 雪道ではどれくらい止まれない?【JAFテスト】
JAFは、時速40kmで走っている車が急ブレーキをかけたとき(ABSが作動)、路面によって止まるまでの距離がどれくらい変わるかをテストしています。
| 路面 | 止まるまでの距離(時速40km) |
|---|---|
| 濡れた路面 | 約11.0m |
| 圧雪路(踏み固められた雪) | 約20.2m |
| ブラックアイスバーン | 約69.5m |
| 氷盤路(凍った路面) | 約84.1m |
注目したいのはブラックアイスバーンです。路面がうすく凍っているのに、見た目はただ濡れているだけのように黒く見えます。JAFのテストでは、見た目がほとんど同じ濡れた路面とくらべて、止まるまでの距離に50m以上の差がありました。夜や早朝は特に注意が必要です。
また、JAFは4WDでも止まるまでの距離は短くならないことも確かめています。4WDは発進や登り坂には強いですが、「止まる力」は2WDと変わらないので、過信は禁物です。
3. 雪道を安全に走る4つのコツ

① じわっと発進する
発進するときは、アクセルをじわりと踏み込み、ゆっくり動き出しましょう。強く踏むとタイヤが空回りして、かえって進めなくなります。ハンドルもゆっくり回すのが基本です。
② 車間距離を多めにとる
表のとおり、雪や氷の上では止まるまでの距離がとても長くなります。前の車との距離は、ふだんよりずっと多めにとりましょう。
③ ブレーキは早めに、やさしく
交差点や下り坂、カーブの手前では、早めにスピードを落としましょう。急ブレーキはスリップの原因になります。下り坂では、エンジンブレーキ(低いギア)も使いながら、スピードが出すぎないようにします。
④ 凍りやすい場所を知っておく
JAFは、風通しのよい橋の上や陸橋、トンネルの出入口を、凍りやすい危険な場所として挙げています。日かげやカーブ、交差点の手前(車が止まるたびに雪が磨かれてツルツルになる)も要注意です。
4. もし動けなくなったら
- アクセルを強く踏み続けない(タイヤが雪を掘って、もっと埋まる)
- スコップでタイヤのまわりの雪をどける
- ほかの車に引っぱってもらうときのために、けん引ロープを積んでおく
- 動けないときは、ロードサービスに連絡。エンジンをかけるならマフラーまわりの除雪を忘れない
けん引ロープは、車の取扱説明書に書かれたけん引フックの位置に正しくつけて使います。取り付け方は事前に確認しておきましょう。
まとめ:雪道は「急がない・近づかない・油断しない」
- 雪道は予想以上に滑る。「急」のつく操作はしない
- 時速40kmからの停止距離は、圧雪路で約20m、氷の路面で約84m(JAF)。車間距離はたっぷり
- ブラックアイスバーンと、橋の上・トンネルの出入口に注意
- 4WDでも止まる力は同じ。スコップとけん引ロープを積んでおくと安心
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