大雪や強い風の日に停電すると、困るのが暖房が使えなくなることです。エアコンはもちろん、石油ファンヒーターやこたつ、電気毛布も電気がないと動きません。冬の停電は、夏とはちがう意味で命にかかわることがあります。
この記事では、冬に停電したときにすぐできる寒さ対策と、ふだんから用意しておきたいもの、ガスや灯油の暖房を使うときの一酸化炭素の注意点をまとめました。
1. 結論:「体を温める・部屋を冷やさない・電気と火を備える」
- 停電すると、電気を使う暖房はほとんど止まる(石油ファンヒーターも電気が必要)
- まずは重ね着・毛布で体温を逃がさない。家族は1部屋に集まる
- カーテンを閉め、すき間をふさいで部屋の熱を逃がさない
- ふだんからポータブル電源・カセットガスストーブ・ランタンなどを用意。燃焼式の暖房はこまめな換気を
2. 停電で使える暖房・使えない暖房
| 暖房器具 | 停電中 | 注意点 |
|---|---|---|
| エアコン・電気ストーブ・こたつ | 使えない | ポータブル電源では消費電力が大きく、長くは使えないことが多い |
| 石油ファンヒーター | 使えない | 点火や送風に電気を使う |
| 電気毛布 | ポータブル電源があれば使える | 消費電力が小さいので停電向き |
| 電池で点火する反射式石油ストーブ | 使える | 換気が必要。一酸化炭素に注意 |
| カセットガスストーブ | 使える | 屋内用を選び、換気が必要 |
3. 停電したらすぐできる4つの寒さ対策

- 重ね着・毛布:首・手首・足首を温めると体が冷えにくい。アルミシートを毛布の間にはさむのも効果的
- 1部屋に集まる:家族で日当たりのよい小さめの部屋に集まると、人の体温でも部屋が冷えにくい
- 窓から冷やさない:カーテンを閉め、すき間には毛布やタオルを。日中は日の当たる窓のカーテンを開けて日差しを入れる
- 電気を備える:ポータブル電源があれば、消費電力の小さい電気毛布を使える
水道管が凍る心配がある地域では、水道管の凍結を防ぐ方法もあわせて確認しておきましょう。
4. 用意しておきたい防災グッズ
電気が止まっても暖まる:イワタニ カセットガスストーブ マイ暖
カセットガスで動く屋内用のストーブ。電気を使わないので停電中でも使えます。使うときは必ず換気し、取扱説明書の使い方を守りましょう。ボンベの予備も忘れずに。
電気毛布やスマホの充電に:ポータブル電源
電気毛布(強40W)を8時間使うと約320Whが目安。小型の230Whクラスなら弱めの設定で、一晩しっかり使うなら500Whクラス以上が安心です(計算のしかたは冬の車中泊の寒さ対策で解説しています)。
部屋全体を照らすランタン:GENTOS EX-V777D
単1電池で使えるLEDランタン。懐中電灯より部屋全体が明るくなり、暖色の光で気持ちも落ち着きます。
体温を逃がさないアルミシート
毛布の間にはさんだり、窓に貼ったりして使えます。
情報を集めるラジオも欠かせません。電池式ラジオの選び方は災害時に単4電池式ラジオが最強の命綱になる理由で紹介しています。
5. ガス・灯油の暖房を使うときの注意
燃焼式の暖房は、部屋の空気を使って燃えるため、換気をしないと酸素が減って不完全燃焼し、一酸化炭素が発生するおそれがあります。停電中は換気扇も止まっているので、意識して窓を少し開けて空気を入れかえましょう。
- 取扱説明書に書かれた換気の方法を守る
- 寝るときは消す
- 一酸化炭素チェッカーがあると安心(石油ストーブの換気はどのくらい?)
- 車の中や、狭い場所・テントの中では使わない
まとめ:停電の前に「暖まる手段」を1つ用意しておく
- 停電すると電気を使う暖房はほぼ止まる(石油ファンヒーターも)
- 重ね着・1部屋に集まる・窓の断熱ですぐできる対策を
- カセットガスストーブ・ポータブル電源・ランタンを備える
- 燃焼式の暖房は換気と寝るときは消すを守る
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